適正なボール空気圧
ボールに入れる空気の量はボールの感触を大きく左右します。
ここでは、プレースタイルに合わせたボール空気圧の設定について述べていきます。
詳細に入る前に空気圧の単位について触れておきます。
良くボール空気圧で用いられるのは、以下の4つです。
bar | PSI | hPa | kg/cm2 |
---|---|---|---|
1 |
14.5 |
1000 |
1.02 |
0.06895 |
1 |
68.95 |
0.0703 |
0.001 |
0.0145 |
1 |
0.00102 |
0.981 |
14.223 |
981 |
1 |
barが最も一般的で、hPaの値を1000分の1すれば、barです。
PSIも良く用いられ、barを14.5倍すればPSIになります。
hPaも用いられます。これは1000分の1すれば、barと覚えておけば良いでしょう。
最後にあまり用いられませんが、kg/cm2もあります。1bar=1.02kg/cm2とほぼ誤差の範囲なので、bar=kg/cm2と記憶しても差し支えないでしょう。
空気圧計の裏面の説明書を見ると、サッカーボールの適正圧力は、600〜1000hPa、バスケットボールでは500〜600hPa、バレーボールでは295〜315hPaと書かれています。しかしこれでは漠然としすぎています。空気圧とプレイスタイルの関係にはどのようなものがあるのでしょう?
上の表は空気圧とボールの値段の関係を示したものです。
空気を多く入れると良く弾むボールになりスピーディーなボール展開になります。
多く空気を入れるにはチューブが高気圧に耐えなければなりません。そのため、良いボールでは使用空気圧の幅が広く取ってあります。
土のグラウンドではボールが弾みすぎるとボールの足が伸びすぎるので、圧力を低くして使います。
さて、具体的に数値はどのくらいであれば良いのでしょうか?
学習研究社刊「世界のサッカーボールパーフェクトブック」によれば、
FIFA APPROVED(FIFA APPROVEDについてはボールの検定についてページで)のボールで、
土では0.63bar、砂混じりの土では0.7bar、芝生では0.8bar、プロリーグなどの試合では0.9bar
が最適と書いてあります。
ただ、これは目安ですので、使うボールによっても違いますし、体調や目的によっても異なります。
注意して欲しいのは、観賞用ボールや練習用のボールではこの空気圧は入れすぎです。伸縮性のないチューブを用いたボールに高気圧を入れることは、ボールの寿命を縮めます。それに加え、ボールが堅くなりすぎてタッチの感触を損ないます。これらのボールでは、空気穴に書かれた気圧以下での使用を心がけましょう。
